ANA国内線手荷物の個数制限は?無料の範囲と超過料金の真実
ANA国内線を利用する際、空港カウンターや保安検査場で最も焦りやすいのが「手荷物は何個まで預けられるのか」「お土産袋を含めると機内持ち込みの個数をオーバーしていないか」という問題です。国際線と国内線でルールが大きく異なるため、ネット上の断片的な情報を鵜呑みにして空港で思わぬ追加料金を請求されたり、搭乗直前に荷物の詰め替えを迫られたりするトラブルが後を絶ちません。
結論から言えば、ANA国内線の預け荷物は「個数制限」ではなく「総重量」で管理されており、普通席であれば規定重量内なら何個でも無料で預けられます。一方で、機内に持ち込める手荷物は厳格に「身の回り品を含めて合計2個まで」と定められています。本稿では、航空業界の最新規約と空港現場の実態をもとに、無料手荷物許容量の境界線から超過料金の計算式、プレミアムクラスや上級会員の優遇特典まで、失敗しないための手荷物ルールを徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:預け荷物は個数無制限! 普通席は総重量20kg、プレミアムクラスは総重量40kg以内であれば、スーツケースを2個〜3個預けても追加料金なしで完全無料。
- 要点2:機内持ち込みは合計2個&10kg以内を厳守! ハンドバッグやリュック等の「身の回り品1個」+「手荷物1個」の計2個まで。お土産の紙袋も個数にカウントされるため要注意。
- 要点3:国際線との混同に注意! 個数制限(1人1個〜2個まで)があるのは国際線であり、国内線は重量管理が基本。ただし3辺合計203cmを超える特大荷物や重量超過は別料金が発生する。
【無料枠の全貌】ANA国内線における預け荷物と機内持ち込みの個数ルール
ANA国内線における手荷物の取り扱いは、手元から離して貨物室に預ける「受託手荷物(預け荷物)」と、客室内に自分で持ち込む「機内持ち込み手荷物」で、適用されるロジックが根本から異なります。ここを取り違えて覚えていると、搭乗当日の動線が大きく狂うことになります。
受託手荷物個数制限に関して、ANA国内線は「重量制(Weight Concept)」を採用しています。普通席の場合、1人あたりの無料手荷物許容量は総重量20kgまでとなっており、この20kg以内であれば荷物が1個であっても、2個や3個に分かれていても追加料金は一切かかりません。例えば、10kgのスーツケース1個と、5kgのボストンバッグ2個(合計3個・20kg)を預けるケースでも、すべて無料で受託されます。
これに対し、機内持ち込み手荷物サイズと個数には極めて厳格な「個数制限+重量制限」が課されています。客室に持ち込めるのは、身の回り品(ハンドバッグ、カメラバッグ、ノートPC用リュックなど)1個のほかに、規定サイズ内の手荷物1個の合計2個までです。2個の合計重量は10kg以内でなければなりません。保安検査場を通過した後に売店で購入したお土産袋も「手荷物の1個」としてカウントされるため、すでにリュックとキャリーケースを持っている場合は合計3個となり、搭乗ゲートで預け入れへ回される対象となります。
| 手荷物区分 | 個数制限 | 無料重量制限 | サイズ規定(上限) |
|---|---|---|---|
| 受託手荷物(普通席) | 個数制限なし | 合計20kgまで無料 | 3辺合計203cm以内(キャスター等含む) |
| 受託手荷物(プレミアムクラス) | 個数制限なし | 合計40kgまで無料 | 3辺合計203cm以内 |
| 機内持ち込み(100席以上) | 計2個まで(身の回り品+手荷物) | 総重量10kg以内 | 3辺合計115cm以内(55×40×25cm以内) |
| 機内持ち込み(100席未満) | 計2個まで(身の回り品+手荷物) | 総重量10kg以内 | 3辺合計100cm以内(45×35×20cm以内) |

【サイズと重量の基準】スーツケース規定と座席数による機内持ち込みトラップ
手荷物の個数とともに把握しておくべきが、厳密なスーツケースサイズ規定と使用機材ごとの制限差です。「規定個数内だから大丈夫」と油断していると、サイズ超過によって保安検査場を通過できない事態に直面します。
ANA国内線預け荷物の場合、スーツケースやボストンバッグのサイズ上限は「3辺(縦・横・高さ)の合計が203cm以内」です。この寸法には、キャスター(車輪)や持ち手、外ポケットの突起部分もすべて含まれます。一般的なLサイズ(容量80〜100L前後)の大型スーツケースであっても3辺合計は158cm前後に収まるため、市販の旅行用トランクであれば基本的に問題なく預けられます。
一方、機内持ち込み手荷物サイズに関しては、搭乗する飛行機の座席数によって明確な分岐が存在します。
- 座席数100席以上の機材(ボーイング787、777、767、737、エアバスA321など):
3辺合計115cm以内、かつ各辺が55cm×40cm×25cm以内。 - 座席数100席未満の機材(ボンバルディアDHC-8-Q400などのプロペラ機・小型機):
3辺合計100cm以内、かつ各辺が45cm×35cm×20cm以内。
特に地方路線や離島路線で運用される100席未満の機材では、頭上の収納棚(オーバーヘッドビン)や座席下のスペースが非常に狭く設計されています。一般的な「機内持ち込み可能」と謳われたSサイズスーツケース(115cm対応)であっても、100席未満の便では持ち込み不可となり、預け荷物への変更を求められる点に注意が必要です。
【超過料金の仕組み】無料枠を超えたらいくら?2個目以降の追加コストを検証
無料手荷物許容量を超過した場合、どのような料金体系が適用されるのでしょうか。ネット上では「2個目の荷物を預けると追加料金を取られる」という誤った言説が散見されますが、前述の通りANA国内線は重量制であるため、荷物の個数そのものに追加料金がかかるわけではありません。料金が発生するのは「総重量が規定を超えたとき」です。
普通席で荷物を2個預け、合計重量が25kgになった場合、超過分の「5kg」に対してANA手荷物超過料金が課金されます。超過料金は区間距離と超過重量帯によって以下のように段階的に設定されています。
- 超過重量 1kg〜10kgまで: 1区間あたり 2,500円〜3,500円程度(搭乗区間のマイレージ区間によって変動)
- 超過重量 11kg〜20kgまで: 1区間あたり 3,500円〜4,500円程度
- 超過重量 21kg〜30kgまで: 1区間あたり 4,500円〜5,500円程度
なお、1個あたりの手荷物重量が32kgを超えるものは、手荷物預け入れカウンターで受け付け不可となり、貨物扱い(別送)となるか預け入れ自体を断られます。また、1人あたりの合計受託重量の上限は100kgまでと定められています。

【クラス別・会員別の優遇】プレミアムクラスと上級会員の強力な許容量拡大
ANAを頻繁に利用するビジネス層や旅行上級者にとって、座席クラスやステータスによる手荷物許容量の拡大は極めて実用的なメリットとなっています。
まず、上位座席であるプレミアムクラス手荷物優遇として、搭乗客には普通席の2倍となる40kgまでの無料受託枠が付与されます。こちらも個数制限はなく、荷物が複数個であっても総重量40kg以内であれば完全無料です。さらに、到着地空港のターンテーブルで荷物が最優先で返却される「優先手荷物タグ(PRIORITY)」が発行されるため、手荷物受取場での待ち時間を大幅に削減できます。
加えて、ANAマイレージクラブ上級会員特典として、以下のステータスを保持している会員には、搭乗クラスの無料許容量に「プラス20kg」のボーナス枠が無条件で上乗せされます。
- ダイヤモンドサービスメンバー: 普通席利用時 計40kg / プレミアムクラス利用時 計60kg まで無料
- プラチナサービスメンバー / スーパーフライヤーズカード(SFC)会員: 普通席利用時 計40kg / プレミアムクラス利用時 計60kg まで無料
- スターアライアンス・ゴールドメンバー: 普通席利用時 計40kg / プレミアムクラス利用時 計60kg まで無料
- ブロンズサービスメンバー: 事前座席指定やマイル積算の優遇はあるものの、手荷物重量の追加無料枠は適用外(普通席20kg、プレミアムクラス40kgの通常規定)。
家族旅行などで同行者の荷物が多くなった場合でも、代表者がSFC会員等のステータスを持っていれば、自身の許容量枠を活かして複数個の大型スーツケースを無料で預け入れることが可能です。
【特殊手荷物・注意点】楽器・スポーツ用品・リチウムイオン電池の取り扱い
旅行や出張の荷物はスーツケースだけとは限りません。楽器スポーツ用品預け入れや電子機器の持ち込みには、航空安全基準に基づいた特別な規定が存在します。
ゴルフバッグ・スキー板・サーフボード・ダイビング機材
ゴルフバッグやスキー板、スノーボード、サーフボードなどの大型スポーツ用品も、通常の受託手荷物と同様に「総重量20kg以内(普通席)」であれば無料で預けられます。3辺の合計が203cmを超える長尺物であっても、航空機の貨物室に搭載可能な長さ(小型機で概ね250cm程度、大型機で300cm程度まで)であれば、事前連絡の上で受託可能です。ただし、ハードケース以外の簡易カバーで預ける場合、破損免責への同意(従業者過失を除く免責)が求められます。
バイオリン・ギターなどの楽器類
バイオリンなどの小型楽器は、機内持ち込み規定サイズ(115cm/100cm以内)に収まる専用ケースに入っていれば機内へ持ち込めます。一方、ギターやチェロなどの大型楽器については、以下の2つの選択肢から選ぶことになります。
- 受託手荷物として預ける: 空港カウンターでANAが用意している「楽器専用ハードケース(先着順・無料貸出)」を利用して貨物室に預ける。
- 特別旅客料金(座席購入)を支払って機内に持ち込む: 楽器用に隣の座席を1席分追加購入し、機内で専用ベルトを用いて固定する。
モバイルバッテリー・リチウムイオン電池の危険性
近年の保安検査で最も引っかかりやすいのが、スマートフォンやPC用のモバイルバッテリーです。リチウムイオン電池内蔵のモバイルバッテリーは、衝撃や短絡による発火リスクがあるため、「預け荷物の中に入れることは全面禁止(受託不可)」となっています。必ず手荷物として機内に持ち込まなければなりません。また、持ち込める容量にも160Wh以下(一般的なスマホ用バッテリーはほぼ該当)という上限が設けられています。

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
主要空港(羽田・伊丹・福岡・新千歳など)における保安検査の自動化やスマートレーンの普及に伴い、空港現場での手荷物検査は年々デジタルかつ厳格に運用されています。SNSや旅行コミュニティに寄せられた実際の利用者の体験談から、現場のリアルな運用状況が見えてきます。
「以前は保安検査場を抜けた後、免税店やお土産売り場で紙袋を何個も抱えて乗っても何も言われなかったが、最近は搭乗口の改札機手前で『手荷物はお一人様2個までにまとめてください』とアナウンスされ、リュックに無理やり押し込む羽目になった」という声が多数上がっています。ANAでは定時出発率(オンタイム運航)を向上させるため、客室内の荷物収納にかかる時間を極力短縮する方針を徹底しており、搭乗ゲート付近での身の回り品個数ルールのチェックが厳格化しています。
また、自動手荷物預け機(ANA Baggage Drop)の導入が進んだことで、カウンターの係員による裁量や「少しの重量オーバーのおまけ」は完全に排除されました。20.1kgのようにわずか0.1kgでも20kgを超えると機械がエラーを感知してストップするため、事前に自宅やホテルで正確に計量しておくことがトラブル回避の絶対条件となっています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上のQ&Aサイトや旅行ブログなどで頻繁に見られる「ANA国内線の手荷物に関する代表的な誤解」を整理し、正しい知識を確認しておきましょう。
誤解1:「手荷物は1人1個しか預けられない?」
真相:完全な誤りです。
国際線は「エコノミークラスは1人2個(各23kgまで)」といった個数制が敷かれていますが、国内線は総重量20kg以内であれば、2個でも3個でも追加料金なしで預託可能です。
誤解2:「お土産の紙袋は機内持ち込み個数に含まれない?」
真相:含まれます。
「キャリーバッグ1個+ハンドバッグ1個」を持っている状態で、お土産の紙袋を持つと「計3個」となりルール違反です。搭乗前までに、お土産袋をハンドバッグやキャリーバッグの中に完全に収納し、合計2個にまとめなければなりません。
誤解3:「ベビーカーや車椅子も20kgの重量枠に含まれる?」
真相:含まれません。
乳幼児連れの搭乗におけるベビーカーや、歩行補助のための車椅子は、利用客自身の無料受託手荷物枠(20kg)とは「別枠(完全無料)」で預け入れが可能です。折りたたみ時のサイズが機内規定内であれば、機内に持ち込むこともできます。
【プロの結論】失敗しないパッキング戦略と利用者の判断基準
ANA国内線をストレスなくスマートに利用するための判断基準は極めてシンプルです。
預け荷物を活用すべき人(向いている状況):
- 荷物の個数が2個以上に分かれている(ボストンバッグ+お土産箱など)。
- 液体物(地酒、化粧水、調味料など)を持ち帰りたい(機内持ち込みは制限があるが、国内線受託は危険物除き容易)。
- 小型機(100席未満便)を利用する、または座席で足元を広く使いたい。
機内持ち込みのみで完結させるべき人(慎重になるべき状況):
- 空港到着後、ターンテーブルで待たずに最速で目的地へ移動したいビジネス客。
- 手荷物が「小型リュック1個+薄型PCケース」など、明らかに10kg・2個以内に収まる軽装旅行。
- 乗り継ぎ時間が極めて短く、ロストバゲージや荷物積み替えのリスクをゼロにしたい場合。
基本戦略として、重い荷物や複数に分かれた荷物は迷わず「空港到着時に自動手荷物預け機ですべて預ける」のが最も賢明です。機内には貴重品と最低限の身の回り品(1個)だけを持ち込むことで、保安検査場も搭乗ゲートも一切立ち止まることなくスムーズに通過できます。
【ana 国内線 手荷物 個数】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ANA国内線でスーツケースを2個預けたい場合、追加料金はかかりますか?
A1:2個の合計重量が20kg以内(普通席の場合)であれば、追加料金は一切かからず完全無料で預けられます。プレミアムクラス利用時は合計40kgまで無料です。個数制限はありません。
Q2:グループや家族で搭乗する場合、重量の合算は可能ですか?
A2:同一の予約番号または同一旅程で一緒にチェックインする場合、手荷物の重量をグループ内で合算することが可能です。例えば2名で搭乗する場合、普通席なら合計40kgまで無料となり、「1人目が25kg、2人目が15kg(計40kg)」という組み合わせでも超過料金は発生しません。
Q3:機内持ち込み手荷物で、傘や杖は「身の回り品」の1個としてカウントされますか?
A3:身の回り品(ハンドバッグ等1個)および手荷物(キャリーバッグ等1個)の計2個のほかに、傘、杖、小型カメラ、本などの携行品は追加で1点機内に持ち込むことが認められています。ただし、過度な複数持ちは手荷物集約を求められる場合があります。
Q4:国内線から国際線へANA便で乗り継ぐ場合、手荷物の個数ルールはどちらが適用されますか?
A4:同一航空券で国内線と国際線を一括購入・スルーチェックインしている場合は、原則として国際線の手荷物ルール(個数制)が国内線区間にも適用されます。別切りで別々に購入した航空券の場合は、国内線区間には国内線ルールが適用されるため、重量や個数の超過に十分注意してください。
Q5:お土産の紙袋が増えて機内持ち込みが3個になってしまった場合、どうすればいいですか?
A5:保安検査場を通過する前、または搭乗ゲートを通過する前に、リュックやキャリーバッグのチャックを開けて紙袋を中に収納し、外見上の荷物を「合計2個」にまとめてください。どうしても入らない場合は、搭乗口で受託手荷物(貨物室預け入れ)への変更手続きが必要となります。
まとめ:ルールを正しく把握してスムーズで快適なフライトを
ANA国内線における手荷物の個数ルールは、「預け荷物は重量制限内なら個数無制限」「機内持ち込みは身の回り品を含めて厳格に2個・10kgまで」という2つの基本原則さえ押さえておけば、空港で戸惑うことは一切ありません。
近年は自動チェックイン機や自動手荷物預け機の普及により、空港での手続きがスピーディーになった反面、重量や個数の機械的判定が厳格化しています。旅行や出張に出発する前には、荷物の総重量とサイズをしっかり確認し、賢くパッキングを行って快適な空の旅をお楽しみください。 (出典: ana 国内線 手荷物 個数(Yahoo!ニュース))