本厄と後厄はどっちがきつい?違い・過ごし方と厄払い完全ガイド
「本厄を無事に乗り切ったと思ったら、後厄に入ってから立て続けに体調を崩した」「実は本厄よりも後厄のほうが恐ろしいのではないか」——人生の節目に訪れる「厄年」を迎えるにあたり、こうした不安や疑問を抱く方は少なくありません。古くから災難や不運に見舞われやすいとされる厄年ですが、前厄・本厄・後厄の役割の違いや、体感される負担の度合いについては、誤解や根拠のない俗説も数多く存在します。
2026年に厄年を迎える方に向けて、神社仏閣の教えや歴史的背景、さらには現代の医学・心理学的な観点から「本厄と後厄の決定的な違い」を徹底解剖します。男女別の最新厄年早見表から、厄払いに最適な時期、やってはいけないとされる禁忌の真相、後厄の乗り切り方まで、科学的・実用的な視点から網羅的にお伝えします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「後厄のほうがきつい」と感じる主因は、本厄を終えた精神的な油断と、年齢的な身体変化や疲労の蓄積という医学的・心理学的メカニズムにある。
- 要点2:厄払いの時期は「元日から節分(2月3日前後)」が一般的だが、通年で受け付けている寺社も多く、焦る必要はない。初穂料相場は5,000円〜10,000円。
- 要点3:結婚や転職、引っ越しなどの挑戦を過度に制限する必要はなく、むしろ「慎重な準備と健康管理を行うメンテナンス期」と捉えることが最善の過ごし方である。
前厄・本厄・後厄の決定的な違い|なぜ「後厄のほうが怖い」と囁かれるのか?
厄年は一般に「前厄(まえやく)」「本厄(ほんやく)」「後厄(あとやく)」の3年間にわたって続きます。伝統的な社寺の教えにおいて、それぞれの期間には明確な位置づけが存在します。
- 前厄:厄の前兆が現れる年。本厄を迎えるにあたり、徐々に運気の変化が始まり、心身の警戒を促す準備期間。
- 本厄:厄年の中心となる年。最も災難やトラブルに遭いやすく、慎重な行動と厄除け・厄払いが強く推奨される期間。
- 後厄:厄が徐々に薄れ、去っていく年。「厄の余波」が残るとされ、完全に平穏を取り戻すまで油断してはならないとされる期間。
宗教的・教義的な観点で見れば、最も強い慎重さを求められるのは当然ながら「本厄」です。しかし、インターネット上の掲示板やSNS、知恵袋などの実体験談では、「本厄は何事もなく平和だったのに、後厄で大事故に遭った」「後厄で重い病気が見つかった」といった声が後を絶ちません。なぜ「後厄のほうがきつい」と感じる現象が起きるのでしょうか。
取材を進めると、そこには「心理的油断」と「加齢による身体の歪み」という明快な構造が見えてきます。本厄の期間中は、多くの人が初詣で祈祷を受け、日々の生活でも怪我や失言に細心の注意を払います。ところが、本厄が明けたという安堵感から後厄に入ると一気に緊張の糸が切れ、無理な残業や不摂生を重ねてしまいがちです。その結果、本厄の1年間で蓄積した潜在的なストレスや疲労が、後厄の段階で一気に体調不良やトラブルとして表面化するのです。

【2026年最新】男女別の厄年・数え年早見表と大厄の年齢
厄年を正しく把握する上で欠かせないのが「数え年(かぞえどし)」の概念です。数え年は、生まれた日を「1歳」とし、以降は元日(1月1日)を迎えるごとに1歳ずつ年齢を重ねる数え方を指します。現在の満年齢を用いて判断すると、厄年を1年ずれて認識してしまうリスクがあるため注意が必要です。
以下に、2026年(令和8年)に対応した男女別の厄年早見表をまとめました。特に男性の42歳、女性の33歳(地域によっては37歳も含む)は「大厄(たいやく)」と呼ばれ、一生の中で最も重い厄年と位置づけられています。
| 区分・対象 | 数え年(該当年齢) | 2026年(令和8年)生まれ年 | 編集部の見解・留意点 |
|---|---|---|---|
| 男性:25歳(本厄) | 前厄:24歳 / 本厄:25歳 / 後厄:26歳 | 前厄:2003年 / 本厄:2002年 / 後厄:2001年 | 社会人生活が本格化し、環境変化による過労やストレスが出やすい時期。 |
| 男性:42歳(大厄) | 前厄:41歳 / 本厄:42歳 / 後厄:43歳 | 前厄:1986年 / 本厄:1985年 / 後厄:1984年 | 管理職としての責任増大、メタボ・生活習慣病リスクの急増期。最重要警戒期。 |
| 男性:61歳(本厄) | 前厄:60歳 / 本厄:61歳 / 後厄:62歳 | 前厄:1967年 / 本厄:1966年 / 後厄:1965年 | 還暦を迎えるタイミング。定年やキャリア転換、基礎体力の低下期。 |
| 女性:19歳(本厄) | 前厄:18歳 / 本厄:19歳 / 後厄:20歳 | 前厄:2009年 / 本厄:2008年 / 後厄:2007年 | 高校卒業、進学、就職など、親元を離れて人間関係が劇変する節目。 |
| 女性:33歳(大厄) | 前厄:32歳 / 本厄:33歳 / 後厄:34歳 | 前厄:1995年 / 本厄:1994年 / 後厄:1993年 | 妊娠・出産・育児・キャリア形成が交錯し、ホルモンバランスや心労が重なる大厄。 |
| 女性:37歳(本厄) | 前厄:36歳 / 本厄:37歳 / 後厄:38歳 | 前厄:1991年 / 本厄:1990年 / 後厄:1989年 | 30代後半の更年期プレ期。家庭環境や仕事上の重責が重なる重要な節目。 |
| 女性:61歳(本厄) | 前厄:60歳 / 本厄:61歳 / 後厄:62歳 | 前厄:1967年 / 本厄:1966年 / 後厄:1965年 | 還暦と重なる節目。健康維持とシニアライフへの適応が鍵となる時期。 |
厄払い・厄除けの最適な時期と初穂料の料金相場
「厄払いはいつまでに受けるべきなのか」という疑問に対する伝統的な目安は、「元日から節分(2月3日前後)まで」です。旧暦において立春が新年の始まりとされていた名残から、年の節目である節分までに厄を祓い落とす習慣が定着しました。
ただし、現代の神社や寺院(川崎大師や西新井大師、成田山新勝寺、各地域の総鎮守など)では、年間を通じて毎日厄除けのご祈祷を受け付けているケースがほとんどです。「節分を過ぎてしまったからもう手遅れだ」と悲観する必要は一切ありません。思い立った日や、自身の誕生日、体調や仕事のスケジュールが整った吉日に参拝すれば十分にご利益をいただけます。
祈祷料(初穂料・ご祈祷料)の相場とマナー
厄払いに納める謝礼(神社では「初穂料」「玉串料」、寺院では「祈祷料」「お布施」)の一般的な料金相場は以下の通りです。
- 個人祈祷の標準相場:5,000円 〜 10,000円(授与されるお札やお守りの大きさによって段階が分かれる神社が多い)
- 特別祈祷・大規模本堂:10,000円 〜 30,000円以上(名前の読み上げや神楽の奉納、特別な木札が授与される形式)
現金を納める際は、白赤の蝶結びの水引がついた「のし袋」、または無地の白い封筒に包むのが丁寧な作法です。表書きの上段に「御初穂料」(寺院の場合は「御祈願料」)、下段に自身のフルネームを記載し、新札を用意して包むのが望ましい形とされています。
後厄で「やってはいけないこと」の真偽|結婚・転職・引っ越し・家購入はNG?
厄年、とりわけ後厄の時期になると「大きな決断や新しい挑戦をしてはならない」という戒めを耳にすることがあります。具体的には以下のような行動がタブー視されがちです。
- 結婚・入籍・挙式
- 転職・起業・独立
- マイホームの購入・新築・増改築
- 長距離の引っ越しや移住
しかし、民俗学者や神社関係者の見解に基づけば、「厄年だからといって人生の重要な前進を無理に止める必要はない」というのが共通した結論です。厄年に新しいことを禁じる風習は、昔の人が「心身の変化が大きい年に無謀な冒険をして破綻するのを防ぐ」ために設けた生活の知恵(リスクヘッジ)に過ぎません。
結婚や転職、住居の購入は、人生における大きなエネルギーを消費します。厄年の時期にこれらを進める場合は、「禁止する」のではなく、「普段以上に綿密な資金計画を立てる」「契約書や条件を念入りに精査する」「パートナーや周囲への感謝を忘れない」という慎重な姿勢を保つことが、災厄を遠ざける最大の防壁になります。
伝統的な「厄落とし」と贈り物(ギフト)の文化
古来、厄を落とすための有効な方法として「周囲に施しをする」「縁起物を身につける」という風習が受け継がれてきました。
- 長いもの:帯、ネクタイ、ネックレス、マフラーなど(「長寿」を象徴し、厄を遠ざける)
- うろこ模様・七色のもの:七色に輝くジュエリー、伝統工芸品(「七難を即滅し七福を生ず」という仏教の教えに由来)
- 周囲への振る舞い:友人や同僚へ食事をご馳走したり、手土産を配る(自らの財や福を分け与えることで、厄を分散させて落とす思想)
【実態検証】SNS・体験談に見る「後厄のトラブル」と心理学的な罠
SNSやネット掲示板を分析すると、「後厄でインフルエンザとコロナに連続感染した」「車の物損事故を起こしてしまった」「長年勤めた会社を突然退職することになった」といったリアルな告白が数多く見受けられます。
こうした災難の報告が「後厄は怖い」という噂を増幅させていますが、認知科学および心理学の視点から分析すると、ここには明確な「確証バイアス」が働いています。
人間は「自分は今、後厄である」と意識していると、日常で起こるネガティブな出来事(病気、人間関係の摩擦、突発的な出費)をすべて「後厄の災い」と結びつけて記憶に強く定着させます。逆に、厄年以外の年に同じトラブルが起きても「単なる不運」「自分の不注意」として処理し、すぐに忘れてしまう傾向があるのです。
また、大厄に指定されている男性42歳・女性33歳という年齢は、医学的にもホルモンバランスの急変、基礎代謝の低下、生活習慣病の兆候が出始める年代と完全に一致します。会社での中間管理職としてのプレッシャー、親の介護問題、子育ての重圧などが一気にのしかかる「人生の過渡期」であるため、客観的に見てもトラブルの発生確率が高まるのは統計上必然と言えます。

【プロの結論】厄年をポジティブに乗り切る過ごし方と行動基準
厄年という言葉の響きから「不吉な年」「じっと耐える年」と消極的に捉えてしまうのは非常にもったいないアプローチです。神道において、厄年は本来「役年(やくどし)」に通じるとも言われています。社会的な責任を担う「役職」に就く年であり、地域や家庭で中心的な「役割」を果たす成熟の証でもあるのです。
厄年を安全かつ充実した1年に変えるための「向いている行動」と「避けるべき姿勢」の判断基準は以下の通りです。
【プロが推奨する判断基準】
- おすすめの行動(積極的に行うべきこと):
- 徹底した健康診断・人間ドックの受診:普段受けない精密検査(胃カメラ、大腸内視鏡、脳ドック等)を行い、未病の段階で対処する。
- 住まいと生活習慣のデトックス:断捨離、食生活の見直し、睡眠環境の改善によって生活基盤を強固にする。
- 他者への感謝と還元:自分の成功を誇らず、周囲のサポートに感謝を行動(贈り物や言葉)で示す。
- 避けるべき姿勢(慎重になるべきこと):
- 過信と慢心による暴飲暴食・無謀な過労:「まだ若いから大丈夫」という過信が後厄での健康破綻を招く。
- 過度な恐怖による行動の麻痺:「厄年だから何もしない」と引きこもり、有益なキャリアや良縁のチャンスを放棄すること。
【本厄・後厄】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:前厄・本厄・後厄の3年間、毎年続けて厄払いを受けるべきですか?
A1:厳格な決まりはありませんが、3年間毎年受けるのが最も丁寧な形とされています。特に心配な方は「前厄・本厄・後厄」のすべてでお祓いを受け、もし1回だけにするならば最も慎重さを要する「本厄」の年に受けるのが一般的です。
Q2:厄払いの時期が節分を過ぎてしまった場合、効果は薄れますか?
A2:効果が薄れることはありません。寺社では年中無休で祈祷を受け付けています。「行かなければ」と不安を抱えたまま過ごすよりも、気づいた時点で参拝し、心を整えてご祈祷を受けることが精神衛生上も最も好ましい選択です。
Q3:後厄が完全に終わるのはいつのタイミングですか?
A3:伝統的な数え年の考え方では「後厄の年の大晦日(12月31日)」または「旧暦の節目である翌年の節分(2月3日)」をもって満了とみなします。節分を過ぎて立春を迎えた時点で、完全に厄が明けたと判断して問題ありません。
Q4:喪中と厄年が重なった場合、厄払いはどうすれば良いですか?
A4:身内に不幸があった場合、神社への参拝は「忌明け(一般的には四十九日)」を過ぎるまで控えるのが作法です。忌が明けた後であれば神社での厄払いも可能になります。なお、仏教寺院(お寺)での厄除け祈祷には忌中の制限がないため、四十九日以内であっても祈祷を受けられます。
まとめ:過度に恐れず「心と体の点検期」として整える2026年へ
本厄と後厄のどちらがきついかという問いの核心は、儀礼の重さではなく「個人の心構えと体調管理の差」にあります。本厄で張り詰めていた緊張が緩み、蓄積した疲労が噴出する後厄こそ、最も自分自身をいたわり、丁寧に生活を整えるべきタイミングです。
厄年は決してあなたを呪うものではなく、先人たちが何百年にもわたる生活経験から残してくれた「人生の安全点検アラート」に他なりません。必要以上に災難を恐れて歩みを止めるのではなく、神社仏閣での厄払いで心を清め、人間ドックで体を点検し、周囲への感謝を深めながら、実りある2026年をお過ごしください。 (出典: 本 厄 後厄(Yahoo!ニュース))